ここまで話してきたことともつながってきますが「書いて考える」技術を身に付ける前に「長く使えるデジタルノートの使い方」を身に付けておくことは非常に重要です。 デジタルノートは、紙のノートとは違い「新しいノート」に切り替えるタイミングが事実上存在しません。 デジタルノートのよさを語る文章では、ほとんどの場合メリットしか触れられていませんが、当然デジタルノートにもデメリットは存在します。 その代表的なものが、長く使うことで人間の認知の限界を超えた分量のノートがいつのまにかできてしまうこと。 この原因の多くは、とにかく「多いことはいいことだ」と考えてどんどんノートを作ってしまうことにあります。 特に、最初期のデジタルノートに不慣れな頃に作ったノートは役に立たない(ゴミになる)ことが多く、そのままなにも考えずにノートを使い続けていくと、どんどん不便になっていくことになりやすいのです。 そうした理由から、とにかくまずデイリーノートしか使わない、ということをここまでずっとオススメしてきました。 しかし、Obsidianをうまく使うこと、書いて考えることを進めていくことを考えれば、いつかは必ず新しいノートが必要になり、やがては「大量のノート」と向き合わねばならない日がやってきます。 そこで次に身に付けたいのが「ノートを探さない」習慣を付けていくことなのです。 なお、探さないとは言っても、なんらかの方法でノートを開くことができなければ意味はありません。 これから身に付けていただきたいのは「フォルダから目視でノートを探さない」ようにすることです。 コンピューターの操作に慣れた方の多くは、ファイルの並べ替えの技術などが優れているだために、フォルダからノートを探すのが上手にできてしまいます。 たとえばファイルを作成日順に並べ替えたり、更新日順に並べ替えたり、拡張子だけで絞り込んだり、というのもそういうテクニックの1つ。 こうした方法は、自分が普段使うファイルが少なければ非常に直感的で、有効な方法です。 特にこれは、現実の世界での書類整理と感覚が近いので、人間が直感的に分かりやすい、というメリットも存在します。 しかしこの方法が有効に機能するのは、現実の世界で整理できる書類の数くらいまで。100程度の書類ならばすぐに必要なノートが見つけられても、5000や1万といった数のノートがあれば、目的も書類を見つけるだけでも大きな時間が必要になってしまいます。 デジタルのノートには「大きさ」がないために、現実の世界よりも容易に、大量の情報が保管できてしまいます。 しかし同時に、こうした「大きさ」が存在しないことで、私たちはデジタルのノートの「場所」などを直感的に認知するのが困難にも鳴ってしまうのです。 特にこうやって「現実と同じような感覚」でノートを整理している場合、ノート数が100ある程度ではほとんど不便を実感しないところです。 100個程度のノートならば、1分もしないうちにタイトルをチラッと見て、目的のノートを見つけることができてしまいます。しかも、こうやってちょっと頑張ってノートを見つけるのは、むしろ「快感」を伴う行為になったりもするのです。 そして、ノートの数が100個から110個に増えても、見つける苦労は実感としてはほとんど変化しません。が、やがてノートが200になり300になり、500個もノートができてしまえば、最近のノート以外は「数分探してやっと見つかる」という具合に段々と悪化していきます。 ノートの数が1000、2000と増えていったらどうなってしまうかは容易に想像できるでしょう。 では、そうならないために具体的にどうするか。 できることは「探す」という概念を根本的に変えてしまうことです。 ノートを「一覧」から探すのではなく「ノートタイトルから検索」することを日常的な行為にしていくのです。 こうすれば、数万程度のノートであれば、ほとんどのノートを数秒以内に開くことができるようになります。 (もちろんこの方法にも一定程度のスキルが必要で、工夫できることはたくさんありますが、それは追々考えていけばいいことです) そして具体的には、まずは[[クイックスイッチャーの使い方]]を覚えて、ノートを「タイトルから検索する」ことを日常的な操作にしていくことです。 とは言え、クイックスイッチャーを使うことが習慣化されないと、クイックスイッチャーを使う機会が発生せず、普通にObsidianを使っているだけでは「クイックスイッチャーの使い方を覚える機会がない」という新しい問題が発生します。 そこで提案したいのが、次で紹介する「クイックスイッチャーを使えるようにするための練習方法」です。 📖次はこちら→[[サイドバーを非表示にしてノートを探さない仕組みを確立する]]