公務員のイメージが大きく変わる1冊【書評】ローマ法王に米を食べさせた男

公務員のイメージが大きく変わる1冊【書評】ローマ法王に米を食べさせた男

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? posted with ヨメレバ 高野 誠鮮 […]

最終更新日:2012年8月20日

ここ2~3週間、何年ぶりだろってくらいな勢いでいっぱい本を読みまくっております。

で、その中で格別に面白かったのがこの「ローマ法王に米を食べさせた男」

idea x ideaでも今のところ今年のベスト本と紹介されてる本であります。(ていうかそれ読んで買った)

ローマ法王に米を食べさせた公務員

会議はやらない。
企画書は作らない。
上司には事後報告。
反対意見は、知恵を使って丸め込む。
本当に「役に立つ」のが「役人」です。

なんといっても面白いのが、この本の主役が「公務員」であるということ。

そして、公務員のノンフィクションストーリーであると言うこと。

最近の世の中では「なりたい職業」の上位に入る人気職であるとは言え、凄い公務員をテーマにした本て、まず見たことがない。

過疎の村を救う

で、この「凄い公務員」の高野さんがなにをしたかっていうと、過疎の村を救った。

65歳以上の住民が半数を超える、限界集落と呼ばれる、田舎の村を盛り上げて、世間が注目する村に仕立て上げ、村を「救った」

タイトルにもあるように、その村(神子原地区)の米を「神の子の米」ってことでローマ法王に食べてもらって、世界的にも名の通るブランド米にしてしまったり(もちろん米はもの凄く美味しいらしい)、それだけでなく米袋のデザインを超有名書道家に無料でお願いしてしまったり。

他にも米を上手にブランド化するために、記者会見だったりプレスリリースだったり、さらにはデパートとの取引までもの凄く賢く、農家の不利にならないようにまとめてしまったりと、アイデアもさることながら行動力までとにかく凄まじい。

もちろんこの人がやったことは「コメのブランド化」だけではなく、村に人を呼ぶという過疎化した村には非常に重要なことも、これまた凄い行動力でいろーんなことをやりまくっている。

ただ不用意に田舎暮らししたい人を村に呼ぶなんて事はせず、住民自身に新しい住民の面接をさせて「合否」を決定したり、烏帽子親制度なんてことを考え出して、女子大生を村人の「養子」扱いにすることで、いろいろとメンドクサイ法律を乗り越えた企画を通してしまったり。

まぁとにかく最初っから最後まで、1冊を通してずーっと高野さんがやってきたことがこれでもかと書かれまくってる。

会議しないし稟議しない

アイデアももちろん十分凄いんだけど、それよりもとにかく凄いのが行動力。

会議もやらないし稟議も通さない。だから金もいらない。「いままでずっと取り組んできたけど何も成果がなかった」人達の意見を聞かずにどんどん物事を進めていくのは、もはや読んでて痛快。

なんだか最近は「人」にフォーカスを当てたような本が気に入って、そういうのいっぱい読んでるんだけど、その中でも凄く印象に残ったのがこの高野さんだった。

そう言えば、「iPhoneの町」大垣を作った公務員、岐阜県の中島さんという方に以前お目にかかったんだけど、この人もまたおもしろい話がすんごいいっぱい。

大垣がわりと近所、ってのもあるけど、この人の本も読んでみたいなー、なんてことを思ったりもしたのでありました。

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