MacでUS親指シフト

2020年の12月に、腱鞘炎?なのかなんなのか、左手の小指を痛め、文字入力が大変に不便な生活を送っていました。

新しく使い始めたフライパンがクッソ重たいなどいろんな原因が考えるられるんですが、自分の普段のキーボードの使い方が、すごく小指に負担がかかる使い方をしているというのもほぼ間違いなく原因の1つ。

(Aの左にあるコントロールキーを多用するほか、シフトキーも左しか使わず、半ば無意識に小指を捻っていたりなど(多分)正しいフォームの正しいタッチタイプができていないことも原因)

こういうことをふと正月に考えて、そうだそういえば昔スペースキーを長押しするとシフトキーの役割にする、てのをKarabiner使ってやってたぞ。これなら小指の負担が減らせる!!!

Karabiner-Elements

みたいな流れで色々考えてたら、そこからふと「そういえばUSキーボードで親指シフトって使えるのかな?」ってことを思いつきました。

US親指シフトというものがあるらしい

思いついて調べてみたら、3秒後にあっけなく発見。

US親指シフト:MacのUSキーボードで快適に親指シフト入力するスマートな方法(2018/7改訂版) – Qiita

世の中はやはり素晴らしい!自分と同じようなことを思い、すでに手間暇かけてこう言うことをやってくれてる人がいる!

と、なんかこの運命的な出会いに感動して、親指シフトを練習してみルことにしました。

親指シフトって「効率がいい文字入力の方法」みたいに言われてるけど、別に早く文字入力ができなくてもいい。ローマ字入力と同じスピードで入力ができて、指への負担が減りさえすれば目的は達成。そういうふうに考えるんだったら、練習する価値はあるかも。

ついでに言えば、親指シフトならば(キートップに印字がないから)「ブラインド」タッチ率100%で、無駄な動きのない、効率のいい運指にもなるはず。

とにかくこれを機会に「指に負担がかからない、優しい、正しいキーボードの使い方を覚えよう」と思い立ちました。(ゆっくり、丁寧に、少しずつ効率を上げる、が今年のテーマの1つ)

乗り換えを決意できた理由

「これを覚えるとiPadなどを使う時に不便」だったり「マイナーすぎることによる将来性の不安」というのが親指シフトを躊躇していた理由だったんですが、これらが「M1チップ搭載Mac」によって問題ないと思えるようになった、というのも大きいかもしれません。

iPadは、多分今後外付けキーボードが欲しくなることはないです。

M1搭載Macが超優秀で大好きすぎて「モバイルPC代わりのiPad」は役割終了。文字をタイプするようなことは、今後全部Mac。

これによって、親指シフトを覚えてもiPadでは使えなくて不便、ということはない。

また、MacのOSもつい最近「バージョン11」になったから、しばらくは大きな変化はないはず。

とすると、少なくともあと4〜5年くらいは「Karabiner-Elements」は使えるはずで、KarabinerさえあればMacでの親指シフトはどうとでもなる。(US親指シフトはKarabinerを使った根性のリマッピング)

5年以上先のことなんてどうせわからないから、少なくとも45年、あわよくば10年恩恵を受けられるのであれば、親指シフトという新しい「言語」を習得する価値はあるのかな、と判断しました。

大変合理的な配列だと思うが大変苦労する

そんなことを考えて、2021年の正月は下記にある親指シフトの練習をひたすらに繰り返しておりました。

NICOLA派宣言 | NICOLA 日本語入力コンソーシアム

40-50文字の文章をタイプするのに10分以上かかっていた状態から8時間練習してどうにか大体の配列を思い出せる、というレベルに到達。

実際にある程度配列を覚えてくると、確かにすごく理にかなった配列だな、と感心します。

日本語で多く出てくるであろう文字はきちんと押しやすい場所にあって、無駄な動きが少ない。

押しづらい「Q」「Z」「<」「>」「P」「/」あたりを使う機会をすごく少なくしつつ、なおかつ全部の文字がキーを1回押すだけで入力できる。

小指もそれなりに使うんだけど(を、う、ん、っ、に使う)「A」と「;」から動かさないから苦労は少ないなどなど、ひたすらこの配列には感心しています。

そんなことを感じながら今ここまで、全部親指シフトで入力してるんですが、自分の文字入力が遅すぎてここまで書くのに4時間くらいかかってます。

配列を覚えることができるのと、それをすぐに思い出してすぐにタイプできるのは全然別物。とにかく今の自分、タイピング速度がめっちゃ遅いです。8時間程度の練習では、この程度しか上達しないのか。。。

あまりにも文字入力が大変すぎて、今後は基本音声入力で文章書こう。むしろ親指シフトを練習することが逆に音声入力に慣れるきっかけになるんじゃないか、って感じるレベルで大変です。

この4時間の「執筆」だったり、それ以外の細かい文字入力の実践で、少しずつ早くなってるのは実感できてますが、ローマ字入力というものが自分にとってどれだけ無意識レベルのものになっていたか、というのを思い知らされた出来事でもありました。

(修正含めてここまで4時間)

5〜6時間の追加で可能性は見えてきた

上記の状態から(この記事を書くために)4時間くらい。その他細かい文字の入力などを1〜2時間。

文字入力の速度にはまだまだムラが大きく、未だに「い」を入力しようとすると「I」を押してしまうことも多いんですが、どうにか可能性は見えてきました。

配列を覚えただけの段階では、まともに文字入力できるようになるとは全く思えなかったんですが、今は「このまま使い続ければローマ字入力くらいの速度で入力できるようになる(と思う)」くらいの感触は得られました。

親指シフト歴およそ10年のエスさんが以下の記事で「現状でローマ字入力をするときの感覚」というのを「6段変速の自転車でギアを2速に入れて必死に漕ぎまくってる感じ」と書かれています。

【2021/01更新】親指シフトでタイピング速度自己最高記録を塗り替えるまでの道のり | TECHFREE

はっきり言って、覚えようとするのはそれなりに大変ですが、この「6段変速の自転車でギアを2速に入れて必死に漕ぎまくってる感じ」という言葉に何か感じるものがある人は、ぜひとも試してみるべきだと思います。

Podcastでもこのことについて語っているので、こちらも是非お聞きください。
15時間くらい親指シフトを練習したので設定方法や感想を話します by ごりゅごcast • A podcast on Anchor

参考

Karabiner-Elements

US親指シフト:MacのUSキーボードで快適に親指シフト入力するスマートな方法(2018/7改訂版) – Qiita

【2021/01更新】親指シフトでタイピング速度自己最高記録を塗り替えるまでの道のり | TECHFREE

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

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