チェリーを3和音で弾き語る。コード譜を見て64パッドで曲を通す

チェリーを3和音で弾き語る。まずは止まりながら一曲通す

前回は、64パッドの上でメジャーとマイナーの3和音を6つのフォームに整理しました。

理屈と形が分かったら、次は曲の中で使ってみます。

今回はスピッツの「チェリー」です。曲を知っている人なら、原曲を聴けばだいたいの流れを思い出せるはずです。最初から上手に弾く必要はありません。コード譜を見て、パッドの上で形を探し、止まりながらでも歌えるところまで通してみます。

知っている曲を練習に使う

新しいコードを覚えるためだけに、同じフォームを何度も押すのは少し退屈です。

知っている曲なら、次にどんなメロディが来るか分かります。原曲を聴いて曲の流れを思い出してから、伴奏を小さく足していく。これなら、コードの形を覚えることと、曲を弾くことを一緒に進められます。

「チェリー」は、今回の練習にちょうどいい曲です。曲の中で使うコードを、まずは5種類に絞れます。

今回は三和音だけで弾く

今回使うのは、次の5コードです。

  • C
  • G
  • Am
  • F
  • Em

曲のコード譜にはCadd9と書かれる箇所もありますが、今回はC・E・Gの3音だけを押して、Cとして弾きます。新しい音を増やさず、前回覚えた三和音を曲の中で使うことを優先します。

4和音や細かいボイシングは、ここでは扱いません。まずは、コードネームを見たら、パッドの上で三つの音の形へ変換できることを目指します。

メジャーとマイナーの形を一つずつ使う

前回は、メジャーとマイナーをそれぞれ3フォームずつ見ました。

今回は6フォーム全部を使い分けません。メジャーは一つの形、マイナーも一つの形に固定します。最初に使う形を固定しておくと、曲の途中で「どの押さえ方にしようか」と迷わずに済みます。

メジャーの形

まずCを押さえます。

Cのパッド譜

Cの形をそのまま右や上へ平行移動すると、GやFになります。音名は変わっても、三つのパッドの位置関係は変わりません。

Gのパッド譜 Fのパッド譜

C、G、Fを別々の形として覚えるのではなく、メジャーの形をルートの場所へ動かすと考えます。

マイナーの形

マイナーはAmから始めます。

Amのパッド譜

Amの形を平行移動すると、Emになります。

Emのパッド譜

メジャーとマイナーでは3度の位置が違いますが、今回の練習で使う形は一つずつです。C・G・Fはメジャー、Am・Emはマイナー、と分けておけば、コード名を見たときに探す範囲が小さくなります。

チェリーのコード進行を見る

歌詞は載せず、コードの流れだけを確認します。

C | G | Am | Em
F | Em | F | G
C | G | Am | Em
F | G | Em | Am
F | G | Cadd9 |
Am | Em | F | C
Am | Em | F | C
Am | Em | F | C
Am | Em | F | G | C

Cadd9と書かれているところも、今回はCの三和音として押します。コード譜の表記を見て、使う形を決めるところまでが今回の練習です。

この進行を見ると、同じコードが何度も出てきます。毎回新しい形を覚えるのではなく、同じ形を曲の中で繰り返し使います。

1拍ごとにコードを押す

伴奏は、まず4分の4拍子の1拍ごとにコードを押すだけにします。

1  2  3  4
●  ●  ●  ●

1小節に一つのコードなら、そのコードを4回押します。次の小節へ進んだら、次のコードの形へ移動します。

コードを鳴らすタイミングやリズムを凝るのは後回しで構いません。今は、コード譜の文字とパッド上の形がつながっているかを確かめます。

止まりながらでも一曲通す

最初から曲のテンポに合わせなくても大丈夫です。

コードが変わるところで止まり、次の形を探してから押す。歌が遅れても、伴奏が止まっても、一度最後まで進めてみます。

途中で止まるのは、まだ形を探しているからです。間違えずに一度で弾くことより、コード進行の最後まで行くことを優先します。

何度か繰り返すと、Cの次にG、Amの次にEmという流れが、コード名だけでなく手の場所として残っていきます。コード名を読んでから毎回パッドを探す状態から、曲の流れに合わせて手が先に動く状態へ少しずつ変わります。

曲の中で繰り返すと三和音の形を覚えられる

フォームだけを暗記しようとすると、6つの図が別々に見えます。

「チェリー」の中では、C・G・Fは同じメジャーの形を動かし、Am・Emは同じマイナーの形を動かします。さらに、同じ進行が何度も出てくるので、同じ場所へ何度も手を戻すことになります。

この繰り返しで、コード名を経由せず「この辺のこの形」と思い出せるようになります。最初からそれを狙って覚える必要はありません。曲を通すために何度も押しているうちに、形と場所が手に馴染んできます。

三和音の理屈を知り、フォームを一つずつ固定し、知っている曲の中で使う。これで、コード譜を見てパッドで伴奏する最初の練習ができます。

次は4和音へ進みます。