MIDI打ち込みは音の並べ方で人間らしくなる
打ち込みドラムやコード楽器を人間らしく聞かせるのは、ランダムなズレではなく演奏者の身体的な動きの構造を理解して再現すること。家で楽しむ音楽なら打ち込みで十分に成立する
MIDIでドラムを打ち込むとき、グリッドにきっちり並べてベロシティを均一にすると機械的に聞こえる。人間らしさを出すのはランダムなズレではなく、実際のドラマーが身体的にどう動いているかの理解にある。
ドラマーは常にハイハットを左足で踏んでいて、それがビートの基準になる。スネアやキックはハイハットに対して「差し込む」形で鳴らす。この構造を知って打ち込むだけで、パターンの説得力が変わる。標準的なドラムパターンを観察して模倣するところから始めると、打ち込みの手がかりが見えてくる。
ベロシティの数値だけで強弱をつけるのにも限界がある。実際の楽器では、打点の位置によって倍音が変わる。シンバルのカップとエッジを叩き分ける、スネアの中央とリムを使い分ける。こうした音色の変化がダイナミクスの実体で、単なる音量の大小ではない。
コード楽器を打ち込むときも同じ原理になる。構成音を全部同時に鳴らすのではなく、一音ずつわずかに前後させて重ねると、手で弾いたように聞こえる。現代のデジタル音源は音色だけなら生楽器と区別がつかないので、残る差は音の並べ方だけになる。
プロの生演奏を目指す必要はない。家で楽しむための音楽なら、打ち込みで十分に成立する。構造を理解して並べることで、聴いて楽しい音楽が作れる。
→ MIDIで録ると演奏をデータとして扱える → 音色を整えるとDAWでの練習が続く
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