パッチが増えた仕組みは、壊して作り直す
ノートやルールへの修正が積み重なって設計意図が見えなくなったとき、白紙から必要なものを選び直して仕組みを作り直す判断を説明します。
パッチが増えた仕組みは、壊して作り直す
ルールに例外を足し、管理ノートにメモを書き、手順に分岐を追加する。修正を重ねているうちに、どこまでが最初の設計で、どこからが後付けのパッチなのか分からなくなることがあります。
消してよい行が分からないと、ひとまず残すことになります。残ったものの上に、さらに修正が重なる。ノートや仕組みは少しずつ大きくなりますが、何のためにあるのかは見えにくくなります。
この状態では、部分的に直し続けるより、いったん壊して作り直す方が判断しやすくなります。
継ぎ足しでは設計意図が見えなくなる
リンク構造を最新に保つ仕事も、年単位で考えると大きなメンテナンスコストになります。古い概観ノートへリンクを足し続けるより、内容が適切な場所へ吸収された時点で、その概観ノート自体を削除する方が自然な場合もあります。
大切なのは、今あるものを全部残したまま使いやすくすることではありません。継ぎ足しで見えなくなった設計を、もう一度読める形に戻すことです。
白紙から作ると、残すものを選べる
部分修正では、「この行を消してもよいか」を一つずつ判断します。迷う行を残し続けると、不要なものを抱えたままになります。
いったん白紙にして、必要なものだけを持っていく。そうすると判断の対象が「何を消すか」から「何を残すか」へ変わります。消し忘れを探すのではなく、これからも使う機能を選び直せるわけです。
壊す前の材料を並べる仕事は、AIに任せることもできます。人間はすべてのファイルや修正履歴を同じ重さで読み直すのではなく、並んだ材料を見て、何を残すかを判断する役に回ります。
作り直すと、本来の役割が見つかる
修正を重ねた仕組みは、表面上の用途だけが残り、本来の役割が隠れていることがあります。作り直しは、見た目を新しくするためだけの作業ではありません。何のために使っていたのかを、もう一度確かめる機会になります。
週次レビューを作り直したとき、残ったのは作業リストを管理する機能ではなく、記録ノートを開いて対象との距離感を確認する機能でした。部分修正を続けている間は、追加された項目の中に埋もれていた役割です。
作り直しを保守の単位にする
ルールやノートの古さを個別に監視し続ける代わりに、定期的に全体を作り直す機会を決めておく方法があります。作り直すたびに、古い前提を残すか捨てるかを判断する。劣化を見つける仕事を、更新の機会へ置き換えます。
作り直しで選び直すのは、今の使い方に必要な機能です。過去の追加をすべて抱え込まず、仕組みの役割を見える状態へ戻します。
新しく書いたノートから構造を育てる段階については、こちらで扱っています。
材料の整理をAIへ任せ、人間が判断を持つ仕事の分け方については、こちらで詳しく説明しています。
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