ギター経験者が64パッドを選ぶべき理由

ギターをやっていた人が64パッドに移行するときの「得」。4度チューニングという共通構造、ギターで培った音楽の感覚の活かし方、そして疲れない楽器としてのパッドの魅力。

ギターをやっていた人は、パッドを始めるときに有利です。これは体験から言えることです。

「ギターとパッドは全然違う楽器でしょ」と思うかもしれません。確かに見た目は違います。でも、音楽的な構造の核心部分が、ほぼ同じなのです。


ギターの4度チューニングとパッドの4度設定

ギターは、6本の弦が「1か所を除いて全部4度間隔」でチューニングされています。(ちなみにその1か所のズレが、ギターの難しさの大きな原因でもあります)

パッドを「4度クロマチック配列」で設定すると、隣の列が完全4度上になります。このギターとパッドの4度関係は、ほぼ同じ音楽的構造を持っています。

ギターで「コードの形を横にずらすと同じコードの別の音域になる」という経験をしたことがあると思います。パッドの4度設定でも、これがそのまま当てはまります。ただし、ギターと違ってパッドには「あの1か所のズレ」がありません。コードの形を縦に移動させても崩れません。

つまり、ギターで培った「形でコードを覚える」感覚が、パッドではそのまま通用します。さらに、ギターでは難しかったことが、パッドでは楽になります。


ギターで積み上げた時間は無駄じゃない

ギターの練習を通して学んだもの——弦の音程関係、コードの構造、音を「形」で覚える感覚——は、パッドにそのまま引き継げます。

むしろ、ギター経験者はパッドを始めるときに「ゼロから」ではありません。すでに音楽の土台がある状態でスタートできます。

ギターとピアノとパッドを比較した記事の中でこう書いています:

「ギターをある程度弾ける人(セーハコードとか、ジャズのシェルコードがわかる)は、実はギターで覚えてることをほぼそのままパッドで応用することが出来るのです」

ギターに挫折した経験がある人も、同じです。コードが難しかった、Fが押さえられなかった——そこまでの経験の中で、確実に音楽の感覚は育っています。パッドではその感覚を活かしながら、ギターの物理的な制約を抜け出して演奏できます。


パッドは「疲れない楽器」

ギターを長時間練習すると疲れます。肩に、腕に、指先に。

ギターは最軽量でも3〜4kgあります。生後数ヶ月の赤ちゃんを抱えているような重さを、練習中ずっと支え続けることになります。

パッドは1kgで、机の上に置いて使います。疲れないから、練習時間が伸びます。疲れないから、やめ時を考えなくていいです。これは、練習の継続という観点でかなり大きな差になります。


ギターとパッドは対立しない

パッドを始めることは、ギターを捨てることではありません。

パッドで音楽理論の構造を把握すれば、それはギターにも還元できます。パッドで学んだコードの形は、「ギターのあのコードはこういう音の組み合わせだったのか」という理解を深めてくれます。

ギターをやっていた人がパッドを試してみる価値は、相当あると思います。ギターで出会った音楽への興味を、パッドという別の窓口から続けることができます。


次のステップ

64パッドの世界への入り口は、⭕64パッドを楽器として使う:まとめにまとめています。

パッドとの運命的な出会い——ハードコア・パッドスタイルと出会ったときの話から始めると、この世界のイメージがつかみやすいと思います。


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