Total Studio 4 MAXから5 MAXで何が変わったか
Total Studio 4 MAXから5 MAXへ移ったとき、単純に製品数や容量が増えたわけではありません。
2023年のTotal Studio 4 MAXは170製品、640GBを超えるサウンド、500種類を超えるエフェクトをまとめていました。一方、2026年現在のTotal Studio 5 MAXは147製品、480GBを超えるサウンド、2,000種類を超えるエフェクトという案内です。
数字だけ見ると小さくなっていますが、5 MAXには新しい製品が加わり、以前の製品が外れています。世代が上がるたびに全部を積み増すバンドルではなく、収録する製品群を入れ替えるバンドルになっています。
4 MAXは旧世代の製品群を大きくまとめた
2023年のTotal Studio 4 MAXには、SampleTank 4 MAX、Syntronik 2 MAX、Miroslav Philharmonik 2、SampleTron 2、Hammond B-3X、MODO BASS 2やMODO DRUM 1.5などが含まれていました。AmpliTubeのギター系製品、MixBox、T-RackSなども含む、音源からミックスとマスタリングまでを一つにまとめた構成です。
SampleTank 4 MAX v2単体でも、600GBを超えるサンプルと18,000を超える音色が案内されていました。SampleTankのコンテンツだけでなく、Syntronik 2 MAX、SampleTron 2、Miroslav Philharmonik 2、旧SampleTank 2/3系ライブラリまで含む数字です。
そのため、4 MAXの大きさを理解するときは、同じ仕組みの音色が少しずつ増えたと考えるより、複数の製品とライブラリを一つのパッケージへ集めた結果として見る方が分かりやすくなります。
5 MAXで新しく加わったもの
Total Studio 5 MAXの発売時には、Pianoverse、フル版のTONEXと9種類のTONEX Signature Collections、T-RackS 6 MAX、ARC 4、AmpliTube Morley Collectionなどが新しい要素として案内されました。
現在の公式比較表では、Pianoverse MAXは9種類のピアノ、TONEX MAXは1,200種類を超えるプレミアムTone Model、T-RackS 6 MAXは60種類を超えるプロセッサを含み、ARCはARC Xとして掲載されています。
SampleTankだけを中心にした音源バンドルというより、ピアノ、ギター・ベース、ミックス・マスタリング、ルーム補正までを現行製品で組み直した構成です。
4 MAXから外れたもの
公式FAQでは、5 MAXでMixBox、SampleTron 2、Syntronik 2が削除された製品として案内されています。特にSyntronikは2025年に販売終了が案内されており、4 MAXの発売時には大きな構成要素だった製品が、現在のラインナップには残っていません。
ただし、販売終了した製品が過去の購入者から消えるという意味ではありません。ライセンスを持っているユーザーは、Syntronik、SampleTron 2、MixBoxを引き続きIK Product Managerから利用できます。
このため、同じIK Product Managerを使っていても、Total Studio 4 MAXを持っている人と、5 MAXから使い始めた人とでは表示される製品が違う可能性があります。
5 MAXは発売後にも変化している
発売時のTotal Studio 5 MAXは、160製品を超え、16,000を超えるインストゥルメントを含むと案内されていました。2026年現在の公式比較表では、147製品、11,600を超えるインストゥルメント、480GBを超えるサウンドという表記です。
SampleTank 4 MAXも、Total Studio 5 MAXの比較表では6,600 instruments、単体のSampleTank 4製品ページでは8,400 instrument presets超と表示されています。どちらが正しいかを数字だけで決めるより、どのページのどのパッケージを見ているかを確認する必要があります。
ARCも、発売時はARC 4として案内され、現在のTotal Studio 5 MAXのページではARC Xになっています。Total Studio 5 MAXという製品名が同じでも、発売時の紹介記事だけでは現在の収録内容を説明しきれません。
4 MAXと5 MAXを比べるときの見方
Total Studio 4 MAXは、旧世代の音源やエフェクトを大量にまとめたパッケージでした。Total Studio 5 MAXは、その土台をすべて残して増量したものではなく、Pianoverse、TONEX、T-RackS 6、ARC Xなどを加えながら、MixBox、SampleTron 2、Syntronik 2などを外した後継版です。
「5の方が全部多いはず」と考えると、製品数や音色数が合わなくなります。購入や比較のときは、4 MAXの発売時情報、5 MAXの発売時情報、現在の公式比較表を分けて確認した方が、古いレビューと現在の内容を混同しにくくなります。
IK Multimediaの製品名とライブラリの関係が分かりにくい理由は、別の記事で整理しています。
IK Multimediaの製品体系はなぜこんなに複雑なのか
実際にTotal Studio 4 MAXを使って、どの製品を残したか、どれを使わなくなったかは、こちらのレビューで扱っています。