アトミック・シンキングの考え方:書きながら考えて、完璧を目指さず続ける
毎日アトミックノートを作ることを義務にせず、書きながら考え、未完成のノートを育て、蓄積を発信へ使う。長く続けるための考え方を説明します。
アトミック・シンキングの考え方
アトミック・シンキングを続けるために、毎日きれいなアトミックノートを作る必要はありません。
短い記録だけの日もある。デイリーノートから命題を切り出す日もある。
毎日同じことをしなくていい。
書けるときに書き、使うときに育てます。
毎日アトミックノートを作らなくていい
アトミックノートは、余裕があるときだけ作れば構いません。
デイリーノートへ記録することと、そこから独立した命題を作ることは別の作業です。忙しい日は記録だけ残し、後から切り出せます。
短い記録でも、後で見ればそのとき何を考えていたかを思い出す手がかりになる。
逆に、一定本数を毎日の義務にすると、考えるためのノートが「本数をこなす仕事」に変わります。
1本と数百本は別の問題
一つのアトミックノートを作ることと、数百本のノートを同じ粒度や品質で運用することは、同じ問題ではありません。
一枚なら、その命題が分かりやすいかを見れば済みます。数が増えると、命題の粒度、タイトル、リンク、descriptionのばらつきまで扱う必要が出てくる。
1本をうまく書けても、数百本が自然に整うわけではない。
大量になったときには、機械的に確認できる部分を別の仕組みで点検する必要があります。
書きながら考える
考えを頭の中で完成させてから書くのではなく、書いた言葉を見ながら次を考えます。
一文にすると、説明できていない場所が止まって見える。別の話とのつながりも、文字の上なら比べられます。
書くことは、考えた結果を保存する工程だけではありません。
考える現場でもある。
書きながら考えるでは、この過程をもう少し細かく扱っています。
未完成のまま育てる
書いたノートも、その日に完成させる必要はありません。
見返したときに一行足す。二つの命題が混ざっていると分かったら分ける。関連するノートが見つかったらつなぐ。
理解が変われば、タイトルも変える。
最初から完成を要求しないから、その日の理解で書き始められます。ノートを完成させないほうが育つでいう「育てる」は、この分割・リンク・見返しの手作業です。
蓄積は発信に使う
アトミックノートを増やすことだけが目的になると、ノートは保存されたまま増えていきます。
蓄積した命題は、文章や別の仕事へ組み直して使える。すでにあるノートを並べれば、何が足りないかを見ながら書き始められます。
ノート一本一本は、完成した作品でなくてもいい。
後から発信や新しい思考に使える部品として持っておく。その出口があると、過去の記録がもう一度動き始めます。