デイリーノートからアトミックノートを作る:書くときに分類せず、後から切り出す
デイリーノートには重要性を判断せずまず書き、後から必要な断片を個別ノートへ切り出す。記録する場所と整理する場所の役割を分ける実践を説明します。
デイリーノートからアトミックノートを作る
デイリーノートでは、書く瞬間に重要性を決めません。
気づいたことも、途中の考えも、あとで使うかもしれない断片も、まずその日のノートへ置く。価値があるか、どこへ分類するかは後で判断します。
入口では選ばない。
それだけで、記録するときの判断をかなり減らせます。
デイリーノートは整理しない場所にする
デイリーノートは、整理しないゴミ溜めで構わない。
タスクと考えが混ざる。途中の文章も残る。URLだけの日もある。それを、その日のノートでは問題にしません。
ここをきれいにしようとすると、書くたびに分類や命名が必要になります。一方、独立したアトミックノートへ切り出すときには、一つの命題に絞り、後から意味が分かるタイトルを付け、必要なノートとつなぎます。
混沌はデイリーノート。秩序はアトミックノート。
二つの場所に、同じ整理基準を持ち込みません。
切り出すタイミングは一つではない
では、いつ個別ノートへ切り出すのか。
ここには少なくとも二つの運用があります。
一つは、前日のデイリーノートを振り返り、残したい断片にタイトルを付けて個別ノートへ分ける方法です。書きっぱなしにせず、定期的に整理します。
もう一つは、すぐには切り出さない方法です。過去の断片を「もう一度使いたい」と思った時点まで待つ。書いた直後に価値を予測して全部を独立させると、使わないノートまで増え、整理する仕事も増えます。
二度目に使う瞬間まで待てば、再利用の実績ができたものだけを切り出せる。
違うのは、切り出す時期です。共通するのは、書く瞬間に分類を完成させないこと。
個別ノートにするときは命題を一つにする
切り出すときは、デイリーノートの長い断片をそのまま別ファイルへ移すだけではありません。
読み返して、「この断片で言いたいことは何か」を一つに絞ります。二つの話が混ざっていれば分ける。内容が見えたら、その主張が分かるタイトルを付ける。
タイトルを付けようとして言葉が出なければ、まだ何を切り出したのか自分でも分かっていない可能性があります。
ここで初めて、日付にひもづいた断片が、別の日にも使えるノートになる。
デイリーノートは、まず書く場所。アトミックノートは、後から独立して扱う考えを置く場所です。
アトミック・シンキングでは、この二つを分けて使います。