男の家事、無料公開コンテンツその2です。
今回は「自称:家事を手伝っている男性」が勘違いしがちな「ゴミ出し」という仕事について。
夫が家事を「流れ」で理解できていない
私を含め、自称「よくできた夫」たちが、「手伝っている家事」としてよく挙げるのが「朝のゴミ出し」ですよね。
出勤の際などに、(妻がまとめておいた)ゴミ袋を、ゴミ捨て場まで持っていく。
かんたんな仕事なのですが、やはり男がゴミ出しをしていると目立つのか、近所の奥様方と顔を合わせると、「いつもご苦労さまですね」とか褒められるんです。
これが意外に嬉しくて、つい家に帰るなり「ゴミ捨てやっといたよ」とか嬉しそうに報告してしまうのですが、これ、実は「妻をイラッとさせる行為」なんだとネットのQ&Aサイトで知りました。
私は、またしてもその真意を妻に聞いてみることにしました。
妻「ゴミ出ししといて!」って頼んだら、本当は
- 準備どんな種類のゴミを、何曜日に出すのか把握しておく
- 実行ゴミの日の前日に、ゴミ箱のゴミをまとめて袋を閉じる
- 実行当日の朝にゴミをごみ捨て場に運ぶ
- 後片付けゴミ箱に新しくゴミ袋をセットしておく
くらい(自主的に)やって欲しいと思っているんだよ。
それなのに、ゴミ捨て場に出すだけで、家事を手伝った気になるなど言語道断!
さらに理想を言えば、
- 準備ゴミ箱の場所をどこにするか決める
- 準備ゴミ袋の在庫管理
なんてことまで気を回せるようになって欲しい!
あまりにも理路整然と説明されてしまったので、その場ではグウの音も出ませんでしたが、「だったら、はじめからやって欲しいことをすべて伝えてくれよ!」と思ったのもまた事実です。
そこで、妻の助けを借りながら、妻にとっての「ゴミ出し」を、私にも分かるように書き出してみることにしました。
名付けて「五藤家のゴミ出しワークフロー」です。
こちらの図をご覧ください。
いかに妻の認識と私の認識に差があるかが一目瞭然です。
一つ一つの作業や判断は、単純で、時間もかからず、私でもできることばかりです。
しかし、「ゴミ出し」を一連の作業(ワークフロー)として捉えられていなかった私は、妻から「ゴミ出ししといて」と頼まれても、前後の作業や判断にまで考えが及ばず、文字通り「(妻がまとめておいた)ゴミ袋をゴミ捨て場まで持っていく」ことしかできなかったのです。
これが「男の家事」を最強に難しくしている理由の一つだと思います。
分からないものは手の出しようがないのです。
ゴミ出しについては、これで仕事の全容をつかめました。
他の家事についても同じ粒度で調べられないか考えたのですが、それはあまりに妻の負担が大きく、どうにも現実的とは思えません。
っていう感じの本です
「理系の料理」に続いて、今度のテーマは「家事」です。多分、今日には書店に並んでいるのではないかと思います。
この部分は、なぜ男の家事(ていうか夫婦での家事)は難しいのか、というテーマについて、原因を考えていく部分。
実際「一人だと問題ない家事」っていうのも、夫婦で分担しようとすると、思わぬところで苦労したり、いろいろ難しかったりするんですよね。
その辺りをいろいろ考えていく部分です。
(今回も)編集者の人からは、ある程度(読みたくなる範囲で)文章公開してもいいよー、って言われているので、発売までに2〜3節分、本の内容をご紹介したいと思います。
その1はこちら。