デイリーノートは、日付のついたその日のメモです。
今日の日付を、メモの入口にする
「どのノートに書くべきか」を決める前に、まずは今日の日付がついた1枚のノートをすべての入口として使います。あらかじめ分類を判断しようとすると、それだけで手が止まりがちになりますが、デイリーノートでは最初に分類を決める必要がありません。あとで読むつもりのウェブページのURLも、作業の途中で浮かんだ思いつきも、すべて今日の日付のノートへそのまま書き込みます。
過去のメモを探すときにも、「いつごろ書いたか」という時期を手がかりにして探す範囲を絞り込めます。
やることも考えも、書くときには分けない
作業を進めるとき、ToDoリストのようにやるべきことだけを並べ、完了したものから消去していく必要はありません。デイリーノートには、やろうとすることを書き、作業を進めながら結果や進捗を書き足していきます。メモやURL、考え途中の断片もすべて同じノートに置きます。完成した結果だけを残すのではなく、作業の経過そのものを残していく進め方です。
あらかじめ決まったテンプレートを用意する必要はなく、白紙の状態から始めて、その日に必要なことだけを書いていけば運用できます。
私は、メインの作業ウィンドウの横にデイリーノートを常に別ウィンドウで表示させています。何をしていても思考が生まれた瞬間に即座にメモできるようにするためです。
終えた作業と次の一手を、翌朝につなぐ
デイリーノートに「何をしたか」という結果だけでなく、作業が途中で止まった状態と「次の一手」を残しておくと、翌朝の作業再開が容易になります。
ここで、説明用の架空の仕事として「来週の勉強会の案内準備」を例に挙げます。案内文の下書きはできたものの、開始時刻が決まっていないため案内を送れずに作業を終える場面を想定します。この場合、デイリーノートには次のように記録を残します。
- 来週の勉強会の案内を送る
- 案内文の下書きはできた。開始時刻は確認待ち
- 会場の地図URLを見つけた
- 次:開始時刻を確認し、本文へ地図URLを入れて送る
翌朝このメモを読めば、下書きは済んでいて、次に確認するのは開始時刻だと分かります。どこまで進めたかを思い出すところから始めず、時刻の確認から作業を再開できます。
前日の記録をすべて綺麗に清書し直す必要はありません。朝の仕事始めなどに前日のノートを数分眺めるだけで、やり残した作業や今日の作業の入口が確認できます。なお、繰り返し参照する知識は独立した別ノートへ切り出し、元のデイリーノート側にリンクを残しておきます。そうすることで、その知識がどの作業の日付から生まれたのかを後から辿ることができます。
AIに整理を頼むためにも、自分の記録を残す
デイリーノートに残した雑多な作業メモは、AIに整理を依頼するときの具体的な材料になります。
たとえば、先ほどの架空の記入例をそのままAIに渡し、「記録にある内容から、終わった作業、確認待ちの項目、次の作業に分類してください」と依頼します。
「勉強会の案内準備を手伝って」だけでは、どこまで準備済みかは伝わりません。先ほどのメモなら、下書きまで済んでいて、時刻の確認と地図URLの反映、送信が残っているところまで渡せます。
開始時刻は、実際に確認してノートへ書き足します。AIに頼むのは、その記録をもとに作業の状態を整理することです。
この流れを設定済みのObsidian環境とワークシートで順番に練習したい場合は、アトミック・シンキング実践ワークシートが完成しましたに内容をまとめています。