[意識はどこから生まれてくるのか](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791773969/room510-22/) ![[649249577fec116a5bdd70bdd976f0e4_MD5.jpg|100]] (著) [[マーク・ソームズ]] (翻訳) [[岸本寛史]] (翻訳) [[佐渡忠洋]] 青土社 (2021/7/27) 2021/7/27 # 関連・思い出した本 [[『進化の意外な順序ー感情、意識、創造性と文化の起源』]](主張が一番近い) [[『意識はいつ生まれるのか』]] [[『予測する心』]] [[『脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか (岩波科学ライブラリー)』]] # 読書メモ ## メモ 2022/04/08 23:27 3章までなんやねんという感じだったが、めちゃ面白くなってきた5章 著者マーク・ソームズは[[フリストン]]とも一緒に仕事をした人物。 [[ヤーク・パンクセップ]]、[[アントニオ・ダマシオ]]、[[ビョルン・メルケル]]、などの名前も出てくる。 フロイトを学んで「今更」扱いされ、その後にも「主観」を大事にしたことで、心理学からも、脳神経科学からも「異端」扱いされた著者の話。 2022-04-12 面白いが、読んで書いて、とにかくすごく時間がかかる。1時間かけて10ページ、なんて場合もあったりする。 大事なのは、意識と知性を混同しないこと。 ## 1章 夢の素材 夢というものはどのようにして生まれるのか、という話。 脳が心をどのように生み出すのか、という心身問題。他者の心とはどういうものか、という問題、意識の性質を調べる際の問題。様々な問題がある。 🐷わからん。当時、著者は夢の研究の成果で評価されたらしい。 [[行動主義は「感じ」を無視する]] ## 2章 フロイト以前とフロイト以後 [[すでに似非科学と認識されつつあったフロイトを学んだマーク・ソームズ]] [[フロイトは物理主義者だった]] 夢の背後の駆動力が顕在的になり、フロイトが考えたイドと自我というのは逆なのではないか、と流れが変わってきている。 ## 4章 なにが経験されるのか [[ほとんどの知覚や学習は無意識に行われている]] 表象として解釈される精神(マインド)というのは意識的なものではない。 この考えは現在一般的な考えになった。 3章で書いたように、大脳皮質が意識の発生場所ではないとしたら、意識はどこから来るのか。また、なぜ我々は普段は意識を伴うのか? 知覚の結合や統合というのは無意識では起こらないことなのか? [[大脳皮質は起こった感覚についてイメージを作り出し、理由をつける場所なのでは?]] ## 5章 感じ(feeling) [[迷走神経反射はけがを想定して出血を食い止める仕組み]] [[感情は生存のために必要な情報を知らせるアラーム]] [[私たちは感じだけを意識する]] [[感情的感覚は、知覚的感覚とは異なるもの]] これらの「感じ」というものは、常に意識されている。 [[欲求は他よりも優先度が上がると「感じ」られるようになる]] [[人が感情を持つのは生き延びるためだった]] [[様々な感情の分類方法]] [[📋ヤーク・パンクセップの7つの情動的感情説]] ## 6章 源 ほとんどの信号は自動的かつ無意識に処理されるが、自動で処理が出来ない場合のみ意識的な反応を求めるようになる。 意識のこの変化というのはどこで起こるのだろうか、ということをこの章で?考える。 [[脳と意識に関する研究の先駆者たち]] [[中脳水道周囲灰白質(PAG)が意識を司る?]] [[情動の下行性ネットワーク]] [[PAGは情動を生み出す神経の集合点]] [[PAGの機能はなにを優先するかを決めること]] [[外部から内部に向かうニューロンが少ないのは、脳が「予測」を重視しているから]] [[内因性の感情が、どう意識的外受容に変わるか?]] ## 7章 自由エネルギー原理 [[生命を支配する基本法則を使って意識の現象を物理法則で説明する]] [[ホメオスタシスの機能は物理法則に還元できる]] [[ホメオスタシスの基本法則を適切に拡張すれば意識は説明できる]] [[ホメオスタシスとはエントロピーに抵抗すること]] [[フリストンの論文は単純なホメオスタシスのメカニズムを物理法則に還元する方法]] [[様々な場面でのエントロピーの定義]] [[シャノンの公式によって量子力学では情報は基本概念になった]] [[熱力学エントロピーは情報エントロピーの応用]] [[情報には受け手が必要なので意識は情報にすぎないとはいえなくなる]] [[エントロピーに抗うには処理する情報を最小にし、不確実性を最小にしなければならない]] [[答えが予測可能であるというのはエントロピーが小さいということ]] [[マルコフブランケットとは?]] [[細胞膜も皮膚も筋骨格系もマルコフブランケット]] [[自己組織化の特性こそが主体性の本質的な前提条件]] [[自己性の根本的基盤]] [[生物学的自己組織化システムの4つの基本的特性]] [[自由エネルギー原理の公式]] [[分野ごとに異なる自由エネルギー(エントロピー)の表現]] [[フリストンの自由エネルギーは平均エネルギーからエントロピーを引いたもの]] [[生物システムはサプライザルを下げることが必要になる]] [[世界のシステムモデルは真理ではなく確率分布に頼ったもの]] [[ベイズを公式を元にした自由エネルギー原理の説明]] [[自由エネルギー原理の方程式はフロイトの欲動を再構成したもの]] [[精度の最適化を備えた自己証明システムの力動]] ## 8章 予測階層 動作というのは、仮説を検証するための実験 [[予測は背景知識を使って行われる]] [[私たちの予測の中核はホメオスタシス]] ## 9章 意識はなぜ・どのように立ち上がるのか? [[複雑な生物は文脈に左右されたランク付けが必要になる]] [[生物の欲求はどのように自由エネルギー原理と関連するのか]] [[複雑な生物というのは、複数の欲求を持つ]] [[食べ物の報酬が常に他よりはるかに強いとしたらその動物は生き残ることができないだろう]] [[カテゴリ化された変数は質が違う]] [[組み合わせ爆発が起こらない程度のシンプルな予測が必要]] [[感情がカテゴリー的な質を持つ根拠は区画化によるもの]] [[生成モデルの違いが能動状態の違いを生み出す]] [[感情の正体は欲求カテゴリーの結果からの逸脱]] [[生物の感覚運動プランは「最良を望みつつ最悪に備える」もの]] [[自由エネルギーを最小にする3つの方法]] ## 10章 大脳皮質に還る [[両眼視野闘争は知覚が入力ではなく推論であることを示す例]] [[大脳皮質の仕事はワーキングメモリを使った自動化の抑制]] [[意識が生じるのは自動的な行動が誤差につながるとき]] [[記憶は再固定化される]] [[ライラック チェイサー錯視]] [[学習の理想の形は予測の自動化]] [[陳述記憶は大脳皮質で処理され、非陳述記憶は皮質下で処理される]] [[マインドワンダリング(気が散る)という機能]] [[熟慮型の想像は運動予測誤差を調整して「想像だけ」で済ませる]] [[脳は言葉のプライミングに強い影響を受ける]] [[連続フラッシュ抑制という現象]] [[言葉があると知識の習得効率が何百倍以上になる]] [[色と感覚の関連は進化論的なものの名残り]] ## 11章 意識のハードプロブレム 🐷ジョン・ロックからチャーマーズ、サールなどが登場した [[意識のハードプロブレムは「崇拝」されているだけでは?]] [[ハードプロブレムは「カテゴリの錯誤」]] [[知覚や認知というのはほとんどが無意識に行われる]] ## 12章 心を作る [[チャーマーズの意識の理論3原則]] [[構成不変の原則]] [[脳のシステムの一部の置き換えはすでに実現している]] [[意識を持った機械を作れないとハードプロブレムを解決したといえない]] [[信頼度の変化にあわせた精度の重みづけができた生物が生存できた]] [[チューリングテストでは「意識がある」ということを十分に証明できない]] [[意識に関する見解]] ## あとがき [[『意識はどこから生まれてくるのか』のポイントまとめ]] # 『意識はどこから生まれてくるのか』に出てくる参考書籍のリスト ![[21D42141-0793-480F-B0F5-B0B6713494D6_1_105_c.jpeg|100]] ## 『意識をめぐる冒険』 [意識をめぐる冒険](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000050605/room510-22/) ![[2aab2f9930a19dfe332e28c4bb592ca4_MD5.jpg|100]] (著) [[クリストフ・コッホ]] (翻訳) [[土谷尚嗣]] (翻訳) [[小畑史哉]] 岩波書店 (2014/8/7) 2014/8/7 ## 『脳と意識のワークスペース (現代基礎心理学選書)』 [脳と意識のワークスペース (現代基礎心理学選書)](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4319107047/room510-22/) ![[ac3b11f8a11b40b6fedde28c54fa6b7b_MD5.jpg|100]] (著) [[バーナードバース]] (翻訳) [[苧阪直行]] 協同出版 (2006/3/1) 2006/3/1 ## 『意識と脳――思考はいかにコード化されるか』 [意識と脳――思考はいかにコード化されるか](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08MDS4NDT/room510-22/) ![[26d08b35b62bf8f8acad47f4eba811c6_MD5.jpg|100]] (著) [[スタニスラス・ドゥアンヌ]] (翻訳) [[高橋洋]] B08MDS4NDT 紀伊國屋書店 (2015/9/16) ## 『脳から心へ―心の進化の生物学』 [脳から心へ―心の進化の生物学](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788505193/room510-22/) ![[8cfbde0f3c6b2b36a4a8a6ffac40db43_MD5.jpg|100]] (著) [[G.M.エーデルマン]] (原著) [[GeraldM.Edelman]] (翻訳) [[ 金子隆芳 ]] 新曜社 (1995/5/1) 1995/5/1 [[『意識はいつ生まれるのか』]]